「蒲田行進曲」と「キネマの天地」
映画「蒲田行進曲」(1982年)は角川映画として製作されて松竹系で公開されたが、撮影は「東映京都撮影所」で行われて監督も東映系の「深作欣二」だった。
元々蒲田撮影所は松竹が東京の蒲田から神奈川の大船に移転する直前の話題なので、松竹としては松竹大船撮影所で撮影したかったが、深作監督は「東映京都の方が雰囲気が近い」と言う事で京都で撮影された。
蒲田行進曲に対して、「野村芳太郎」(砂の器や八つ墓村の大監督)が製作になって「山田洋次」(寅さんの監督)が監督して大船で撮ったのが「キネマの天地」(1986年)だった。
キャメラの高羽哲夫は、寅さんのキャメラマン。(この年の寅さんは、お休みだった)
派手なズーミングはしないけど、保守的でかっちりした絵を撮る。
蒲田行進曲は東映らしい娯楽性にあふれた作品で今も人気があり、脇役の俳優さんが皆大物になっている。
キネマの天地は松竹大船らしく政治性を盛り込んだ凄い真面目に作っている作品だが、「渥美清」と「笠智衆」や「すまけい」が素晴らしい演技を見せる。今見ると「岸部一徳」も何気に良い演技している。
お笑い芸人の「エド・はるみ」と「出川哲朗」が端役で出ている。
両方に出演している大物俳優は「松坂慶子」と「平田満」。
蒲田行進曲の方が面白いけど「若い人」向き、キネマの天地は松竹っぽくて「ジジイ」には向いている。
20131002
俺は映画評論家では無い。
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